品質管理
光と色の基礎知識
 

 

 

 

フィルム処理工程とペーパー処理工程
 
フィルムの処理工程
発色現像(CD)→漂白(BL)→定着 (FIX) →安定(ファイナルリンス)→乾燥(DRY)
 
ペーパーの処理工程
発色現像(CD)→漂白定着(BF)→安定(STB) →乾燥(DRY)

※ ペーパー用薬品は、漂白(BL)と定着(FIX)が
  1つのステップになっています。

 
カラーフィルムの基本構造
カラー フイルムの基本構造
カラーネガフィルムは、アセテートベース上に3原色に感光する乳剤層が塗布されています。 感光層は上から 青色感光層緑色感光層赤色感光層の順で配置されており、 これらは、現像処理を行うと青色感光層はイエロー色素緑色感光層はマゼンタ色素赤色感光層はシアン色素がそれぞれ生成されます。これらの色素を生成する成分は 色素カプラーを言います。
 
未露光(撮影前)のカラーフィルム
未露光カラー ネガティブ フィルム
それぞれの感光層には、色素カプラーと一緒に画像を記録するハロゲン化銀結晶があります。 ハロゲン化銀結晶と色素カプラーは、ゼラチン物質中にランダムに散らばっています。 色素カプラーは、ハロゲン化銀を取り囲むように存在し、現像されるまではほとんど無色です。
 
露光(撮影)されたカラーフィルム
露光されたカラー ネガティブ フィルム
カメラのシャッターを押すと、被写体から反射してきた光がフィルムに当たります。(=露光) この段階ではまだフィルム上に画像は形成されていないので目で見ることができませんが、 露光されたハロゲン化銀結晶があります。このような画像を潜像といい、露光とは潜像を 形成する事を言います。
 
処理工程① 発色現像(CD)
発色現像後のフイルム
発色現像液は、露光されて潜像のできたハロゲン化銀結晶を金属銀(黒い銀画像)に変えます。 この時、未露光のハロゲン化銀結晶は変わりません。 ハロゲン化銀を金属銀(銀画像)に変える時、現像主薬は酸化されます。 そして酸化された現像主薬はY・M・C各乳剤層の色素カプラーと反応して、 金属銀(銀画像)の周囲に色素雲(色素画像)を形成します。これらの色素画像はフィルム中に残りますが、金属銀と未露光のハロゲン化銀結晶は次の 処理ステップでフィルムから除去されなければなりません。
 
処理工程② 漂白(BL)
漂白後のフイルム
漂白液は、発色現像液の働きを止め、金属銀(銀画像)をハロゲン化銀結晶に戻します。銀が定着で除去されるためにはハロゲン化銀結晶の形になっていなければなりません。 また未露光のハロゲン化銀結晶は全く変化がありません。 この時点ではまだハロゲン化銀が残っているため、フィルムは感光します。
 
処理工程③ 定着(FIX)
定着後のフイルム
定着では全てのハロゲン化銀結晶を可溶性の銀化合物に変えます。 可溶性の銀化合物は定着液によりフィルム中から取り出されて色素雲(色素画像)だけが 残ります。 定着が正しく機能するとフィルム中にはハロゲン化銀がなくなります。 ハロゲン化銀が残っていないので、ここではもうフィルムは感光しません。
 
処理工程④ 安定(ファイナルリンス)
安定後のフイルム
安定には2つの機能があります。
  1. 色素を安定し、残っている色素カプラーが変色しないようにする。
  2. フィルム表面を均一に覆い水滴ができないようにする。→乾燥ムラ防止
 
カラーペーパーの基本構造
カラー ペーパーの基本構造
カラーネガフィルムと同様にペーパーにも感光層があり、ペーパー支持体の上に 塗布されています。感光層はフィルムとは逆に、上から赤色感光層、緑色感光層、 青色感光層の順で配置されており、ネガを通してペーパーに露光される時に各層間が 等間隔になっています。 ペーパーの各層には露光された時に画像を記録する為の感光性ハロゲン化銀結晶が あります。
 
未露光のカラーペーパー
未露光カラー ペーパー
ハロゲン化銀結晶の周囲には色素カプラーがあり、どちらもゼラチン物質中にランダムに分散されています。 色素カプラーは現像されるまでは無色です。
 
露光されたカラーペーパー
露光されたカラー ペーパー
プリント工程では光がネガを通してペーパーへ露光されます。 ネガのシアンの部分を通った光はペーパーの緑色感光層と青色感光層のいくつかの ハロゲン化銀結晶に当たります。同じようにイエローの部分を通った光は赤色感光層と 緑色感光層に、マゼンタの部分を通った光は赤色感光層と青色感光層に当たります。 こうしてプリンターで露光されたペーパーには潜像ができます。
 
処理工程① 発色現像(CD)
発色現像後のカラー ペーパー
発色現像では露光されたハロゲン化銀結晶が金属銀(銀画像)に変わります。 この時、現像主薬は酸化されます。未露光のハロゲン化銀結晶には変化がありません。 酸化された現像主薬は周囲の色素カプラーと反応して色素雲(色素画像)を生成します。
 
処理工程② 漂白定着
ペーパーの現像処理では漂白と定着を一つの工程で行います。
漂白定着後のカラー ペーパー
漂白定着には4つの機能があります。
  1. 発色現像の反応を止める。
  2. 金属銀(銀画像)をハロゲン化銀に戻す。
  3. ハロゲン化銀を可溶性の銀化合物に変える。
  4. 可溶性銀化合物をペーパーから取り除く。
 
処理工程③ 安定(STB)
安定後のカラー ペーパー
漂白定着後のペーパーには色素カプラーと色素雲だけが残り、銀は除去されています。 安定液は、残留している薬品を取り除き色素の安定性を向上させます。
 
この件に関するご質問は弊社技術サポートチーム(075−955−8552)までお問い合わせ下さい。
 
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